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私が好きでやったことが他の人のためにもなったらお得かも!

スマホにカスロムを入れてみたものの、魅力を享受できずに終わってしまった話

はじめに

昔は使っていたものの買い替えによって使わなくなったスマホ、Google Pixel 3a XL(Bonito)にLineageOSというカスロムをインストールしてしばらく使ってみたのですが、現時点の私の知識量と使い方では、あまり使い勝手のいいものではありませんでした。

スマホを買い替えた

私は長くGoogle Pixel 3a XLを使ってきましたが、そのスペックの低さやバッテリー持ちの悪化で困る場面がしばしばありました。しかしスマホの買い替えは億劫なものです。今のスマホで動かしている諸々をそっくりそのまま移行するにしても、確実に手間はかかるでしょう。なにより出費が痛いです。

そんな中、Googleが自社ブランドのスマホであるPixel 7を安売りするという出来事がありました。2023年の9月頃のことです。当時のITメディアの分析では、そろそろ出る新型(Pixel 8)のために在庫処分をしようとしているのではないかとのことでした。私もこれをいい機会として、買い替えようとしました。しかし残念なことに、そのセールはすぐに売り切れてしまいました。在庫が復活することもなくセールは終了。買えずじまいでした。

このまま不完全燃焼に終わってしまうのか……。いろいろと考えた結果、私はAmazonで安く売られていたPixel 7aを買うことにしました。Pixel 7の廉価版に位置する7aですが、私の求めるスペックは十分にあります。買い替えたスマホは10月3日に届き、これまで使ってきたスマホからの移行も済ませました。移行作業は予想以上に楽に終わりました。大抵のアプリに関しては移行ツールによって移行され、移行されなかったものやユーザーによる最終調整が必要なものはごく僅か。案ずるよりも産むが安しとはこのことでした。

使わなくなったスマホの活用法

そうしてそれまで使っていたスマホは退役することになったのですが……。流石に放置というのも面白くないでしょう。そういうわけで私は、前々から気になっていたカスロムをインストールしてみることにしました。

カスロムについての詳しい解説はここではしませんが、簡単に説明すると、我々が購入するスマホに入っているAndroidは、Googleなどによってオープンソースで作られたものをベースに、スマホメーカーがカスタマイズしたものです。カスロムとは、オープンソースで開発されているプレーンなAndroidを、世界中のユーザーが自らカスタマイズしたもので、スマホメーカーによるAndroidを置き換えることができるものです。より高度なことができるようになったり、消費電力を抑えることができたりと、カスロムには独自の魅力があります。

私はLineageOSという最も有名なカスロムを入れ、しばらく使ってみました。しかし残念なことに、私のようなライトなスマホユーザーにカスロムは向いていませんでした。

Googleレスなカスロムは玄人向けだったのかも

カスロムにはGoogleによるサービスがないことが普通なようで、私もその普通に則った形でインストールしてみました。しかし、Google日本語入力が使えないので他のものを使わざるを得ず日本語入力に難があったり、Google Playが使えないので入れられるアプリに厳しい制限があったりと、正直不便でした。

私にはWebブラウザすらも、何をどう入れればいいのかわかりませんでした。標準のWebブラウザには癖があって使いやすくありません。慣れ親しんだFirefoxが使いたいところでしたが、FirefoxはGoogle Playでしか配信されていないようでした。とりあえずapkというものが必要そうだったため、それが配布されているWebブラウザを探す必要があります。そして、Firefox Focusというプライバシーに配慮したバージョンのFirefoxを見つけ、GitHubからそのapkをダウンロードしインストール。なんとかWebブラウジングができる環境を作れました。

そもそものカスロムも玄人向けだったのかも

いろいろと調べてみたところ、カスロムは標準のAndroidではないから、一部のアプリは入れられたとしても動かないことがあるそうでした。金融系のアプリなどは特にその傾向が強いようです。当たり前と言えば当たり前でしょう。元々私がLineageOSを入れたスマホはサブ機で、そういったアプリを入れようとは考えていませんでした。しかし「そういった制限がある場合もある」ということを常に念頭に置いておくのは面倒です。調べれば調べるほど、カスロムは私のような素人向けのものではないことを感じていきました。LineageOSにGoogle Playなどを入れる方法はあるようでしたが、もうそちらにも魅力は感じなくなりました。

カスロムにも独自の魅力はあるでしょう。しかし私にはそれを享受することは難しそうで、むしろ今まで享受できていたメリットを失うことの方が多かったのです。私には難しいものでした。少なくとも今の私には便利には使えません。

おわりに

結局、Termux環境でいろいろ遊んだあと、机の引き出しの中で放置されることになってしまいました。悔しいですが、仕方ありません。

カスロムが悪いということはありません。ただただ、現時点の私の知識量と使い方には合っていませんでした。カスロムに対する憧れに似た感情はまだありますが、もう少し物事に対する目を養ってから再挑戦することにします。

ちなみに今はGiteaサーバーとして動いてもらっています。